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クロス円が難しいというのは本当?その理由を【徹底考察】

 

よく、ドルストレートは値動きがわかりやすくて、クロス円は値動きがわかりづらいから難しいと言われますが、こういった意見は、デイトレードのような短期的な値動きで見ている人に多いような気がします。

 

中長期的に見れば、ドルストレートの通貨ペアもクロス円の通貨ペアも景気や経済状況に応じての資金の流れに連動した相場の動きをします。

 

つまりは、クロス円は難しいから取引しないのということではなく、世界のお金の流れに応じて取引する通貨ペアを決めるのが、良いのではないかと思います。

 

そこで今回は、クロス円が難しいと言われる理由を深堀りして考えて、クロス円でも利益を出すにはどうしたらいいのかについて解説していきたいと思います。

 

クロス円が難しいと言われる理由

 

クロス円が難しいと言われる理由として下記の3つがあります。

 

クロス円が難しいと言われる3つの理由

  • ドルストレートはシンプルな値動きをするからわかりやすい
  • クロス円は3か国の値動きを見ないといけない
  • ドルストレートに比べて、取引量が少ないので値動きが激しい

 

順番に説明していきます。

 

ドルストレートはシンプルな値動きをするからわかりやすい


そもそもドルストレートは、世界の基軸通貨である米ドルとの通貨ペアのことを言います。

 

ドルストレートであれば、米ドルとそのペアとなる通貨をチェックするだけでよく、また値動きの予想がしやすいという理由からドルストレートは取引が簡単だと言われます。

 

ドルストレートでユーロを保有するには

 

例)ユーロ/米ドルの場合

  1. 米ドルをユーロに交換
  2. ユーロを保有

 

 

ただ、FXでは実際には通貨を交換するわけではないですが、値動きの要因になるお互いの国の金利や経済状況などを把握する必要があるので、ドルストレートであれば、アメリカとペアになる通貨との2か国について把握すれば良くなります。

 

クロス円は3か国の値動きを見ないといけない

まずここでクロス円とは何かを確認したいと思います。

 

クロス円とは、米ドル以外の通貨と円の通貨ペアのことです。

 

クロス円でユーロを保有するには

 

例)ユーロ/円の場合

  1. 円を米ドルに交換
  2. 米ドルをユーロに交換
  3. ユーロを保有

 

 

米ドルが世界の基軸通貨ということは、為替の交換という点で見れば、米ドル以外の通貨を購入したいという時には、一度円を米ドルに換えて、米ドルを目的の通貨に交換して保有しなくてはいけません。

 

 

実際にはFXでこのような取引しませんが、FXにおいてクロス円であるユーロ/円の値段は、外貨に交換するための米ドルと円の交換レート、米ドルとユーロの交換レート、ユーロと円の交換レートの3つの影響を受けるため、値動きの予想がしづらくなります。

 

3つの相場の動きを考慮しないといけないという理由でクロス円は難しいということが言われます。

 

ドルストレートに比べて、取引量が少ないので値動きが激しい

 

 

クロス円はドルストレートに比べて、取引量が少ないため、値動きが激しいからクロス円は難しいという主張もあります。

 


実際に世界の通貨の取引量の上位10通貨ペアを見てみると、確かにドルストレートの通貨ペアは全体のシェアの約67%にも及んでいるのがわかります。

 

一方で、クロス円の通貨の全体のシェアは約2%に過ぎません。

 

ただ、取引量に限らず、ドルストレートでもクロス円でも急な値動きは必ずありますし、それを予想することは難しいです。

 

今の3つの理由を整理すると、

まとめ

  • ドルストレートはシンプルな値動きをするからわかりやすい
  • クロス円は3か国の値動きを見ないといけない
  • ドルストレートに比べて、取引量が少ないので値動きが激しい

 

となります。

 

一見するとクロス円の値動きが予想しづらく取引が難しいと感じるかもしれませんが、ただよくよく考えてみると、FX自体、全ての通貨において値動きを正確に予測することは不可能なんじゃないかと思います。

 

そこで次で、本当はクロス円だけが難しいのではなく、そもそもすべての通貨において値動きを予測することが難しいという点について解説していきたいと思います。

 

ドルストレートが簡単で、クロス円が難しいというけど、そもそもFX自体簡単ではない

 

 

ドルストレート・クロス円に限らずFXで値動きを予想するのは難しいのではないかという立場で、その理由についてお話していこうと思います。

 

ドルストレートの値動きもクロス円の値動きも予測は難しい

  • ×ドルストレートは予想しやすくて、クロス円は予想が難しい
  • 〇FXで全ての通貨において、値動きを予測すること自体が難しい

 

 

こんなこと言ったら、元も子もないように思うかもしれませんが、値動きなんて誰にもわからないというのが真実なのではないかと思います。

 

FXではありませんが、株式投資で最も有名はウォーレンバフェットも「私には短期的な相場の値動きを予想することはできない」と主張しています。

 

ウォーレンバフェットですら短期歴な相場の予想ができないと言っているなら、値動きを正確に予測することは不可能だと思わざるを得ません。

 

一方で、「1か月、1年先がどうなるかという予測はできない。しかし相場はセンチメントや景気に先駆けて高くなる可能性が高い」とこのように長期的には相場を予想することは、可能とも取れる発言をしていることから、様々な相場の変動要因をしっかり把握することで長期的な値動きならば予測できる可能性はあるかもしれません。

 

長期的に相場を見ることで、値動きが激しいと言われるクロス円でも有利な取引ができるのではないかと考えられます。

 

先程、長期的な相場の動きを予測するには、様々な相場の変動要因を把握することが大事なのではないかと言いましたが、そのためにはいかに情報を多く取ることができるかが相場の把握には重要だと思います。

 

勝ちやすいかどうかではなく、情報が取りやすい通貨ペアを選ぶべき

 

そもそも為替相場においての通貨の値動きは、通貨の需要と供給で決まります。

 

例えば、ドル円の相場の場合

 

日本企業のアメリカへの自動車の輸出が増えたとして、日本の企業は自動車の売買代金をドルで受け取り、最終的に円に換えるので、円の需要が増えて、円高方向に値動きが進むと考えられます。

 

また、投資家の行動も通貨の需要と供給を左右します。
米国の国債の金利が上がったとすると、米国の国債を買いたい人が増えます。
ここで、円で預金をしていたり、円建ての債権を保有している投資家は今保有している円をドルに換えて、米国の国債を購入しようとします。

 

この時に、円が売られて(円の供給が増え)、ドルが買われる(ドルの需要が増える)ことから円安・ドル高に値が動くと考えられます。

 

 

もしこのような相場の変動要因を把握しようと思ったら、これに関連した情報を得る必要が出てきます。

 

例えば、日本に住んでいるなら、一番日本に関する情報を得やすいと考えられますし、また、通貨ペアとしてアメリカの情報は、日本から見た外国の中でも一番情報を得やすいですし、他の通貨との関わりがある分、相場にも大きな影響を与えますよね。

 

情報を得やすい通貨ペアを選ぶという基準だと、日本とアメリカすなわち、ドル円が一番得られる情報が多く、取引を有利に進められると考えられます。

 

今はたまたまドル円が一番良いという風になりましたが、必ずしもドル円が良いと言っているわけではありません。(しかも、ドル円もドルストレートになってしまうので)

 

ここで言いたいのはあくまでも情報を得やすい国の通貨同士のペアを選択して取引をする方がより有利な取引ができるということです。

 

人によっては、オーストラリアに10年間住んでいたので、オーストラリアの経済について詳しいとか、仕事の関係でニュージーランドについて詳しいなど色々なケースが考えられます。

 

得られる情報や元々の知識によって、相場の把握の正確性も変わってくると思うので、情報の得やすさを基準に通貨ペアを選択することが有利な取引をする上では大事だと思います。

 

ドルストレートが簡単という人は、ドルストレートで勝ってて、クロス円では負けているというシンプルな理由

 

 

別の角度から、ドルストレートは簡単で、クロス円が難しいと言われることについて考えてみると、自分が勝っている通貨ペアがドルストレートなので、ドルストレートが簡単に感じている。

 

あるいはクロス円の通貨ペアではかなりの損失を出してしまったので、クロス円は難しいと感じているのではないかとも言えると思います。

 

例)豪ドルで買ってる人は、豪ドルは勝ちやすいと言うし、ユーロ円で勝っている人は、ユーロ円は勝ちやすいと言う。

 

その通貨ペアで安定して勝てている人は、これまでにしっかり相場を観察してきて、相場の動きに慣れているため、予測もしやすいと感じている気がします。

 

ドルストレートでもクロス円でもしっかり相場を観察してきた経験がある人は、やはり勝率も高くなると思います。

 

勝ちやすい通貨ペアは何かという基準ではなく、まずは情報を得やすい通貨ペアを選択し、継続的に相場を観察して、その相場に慣れていくことが重要だと思います。

 

つまりは、人の考えを鵜呑みにするのではなく、自分で取引してどうすれば勝てるのかを検証を繰り返していくことが大事なのではないかと思います。

 

まとめ

  • 勝ちやすい通貨はどれかという基準ではなく(他人にとっての勝ちやすい)
  • 情報を取りやすい通貨を選択
  • 情報を取りつつ、相場を継続的に観察して、その相場の動きに慣れることで勝率を上げることができる。

 

難しいと言われるクロス円でも利益を出すには

 

難しいと言われるクロス円でも利益を出すためには、下記の2つを理解することが大事です。

 

  • 長期的な相場の動きは、お金の流れで決まる
  • 値動きを予想するのではなく、資金管理を徹底

 

 

それでは順番に説明していきます。

 

長期的な相場の動きはお金の流れで決まる

 

 

先程も登場したように、ウォーレンバフェットも短期的は相場を予測するのは不可能だと言っていましたね。

 

ただ、長期的な相場であれば、予測をすることも可能だと言っていたので、長期的な相場の動きを予測するにはどうすれば良いか考えていきます。

 

長期的な相場の動きはお金の流れによって決まります。

 

お金の流れとは先程も少し説明しましたが、通貨の需要と供給によって決まります。

 

では通貨の需要と供給がどのように決まるかと言うと、下記のような様々な要因から決まります。

  • 貿易取引
  • 資本取引
  • 景気
  • 経済成長
  • 内外金利差

 

例えば、日本の貿易取引に関して考えると、

 

例)ドル円の場合

輸出>輸入

→輸出によって受け取る売買代金(米ドルが多い)を円に換える需要が増えるので、円高・ドル安になりやすい

 

 

輸出が増えたことで、ドルを円に換える量も増えるので、円を欲しい人が増えるということなので、つまり円の需要が増えると考えられます。

 

輸入が増えた場合はこの逆に円をドルに換えるので、円の供給量が増え、ドルの需要が増えるので、円安・ドル高の方に値動きが起きると考えられます。

 

このように輸出入に関して言えば、貿易収支が黒字であれば、輸出の方が多く、円高になりやすく、赤字であれば、輸入の方が多いので、円安になりやすいと言えます。

 

あくまでも、貿易は通貨の需要と供給に対する1つの要素に過ぎないですが、資本取引や景気などに関しても、この需要と供給という観点で見れば、長期的な値動きを予測するための重要な材料になります。

 

値動きを予想するのではなく、資金管理を徹底

 

 

値動きを正確に予測することは難しいと考えているからこそ、損切りを想定して取引を行うことができます。

 

相場を完全に予測できるというのであれば、損切りなんてする必要はないです。

 

相場が予測できなくて、どのくらいの損失が発生するかわからないから、そのリスクを最小限に抑えるために損切りをします。

 

損切りも資金管理の一種です。

 

FXで負けてしまうとは損失に耐えられずに相場から退場してしまうことを言います。

 

損失を出したからと言って、想定内の損失であれば負けではないです。

 

相場が完全には予測できないからこそ、損失を出すこともあれば、大きな利益を得ることもできます。

 

なので、FXで大事なのはいかに退場しないように資金管理を徹底して、利益を得るチャンスを待つことができるかです。

 

具体的には、資金量に応じて、購入通貨数をコントロールして、適正なレバレッジを維持するかだと思います。

 

レバレッジに関して言えば、せめて5倍以下には抑えておきたいところです。

 

このくらいであれば、ロスカットのリスクもかなり抑えられるので、気持ちに余裕を持って取引ができるのではないかと思います。

 

意外と気持ちの余裕と言うのは大事で、高レバレッジで取引をすると、少しの値動きで大きな含み損を抱えたり、含み益になったりで、正直感情のコントロールが難しくなります。

 

感情のコントロールができない状態での取引は、非常に危険です。

 

なので、レバレッジを5倍以下に抑えて、気持ちに余裕を持つことは、利益を出すためにはとても大事だと言えます。

 

まとめ

・長期的な相場の動きは、お金の流れで決まる

→通貨の需要と供給を見る

・値動きを予想するのではなく、資金管理を徹底

→資金量に応じて、購入通貨数をコントロールして、レバレッジを5倍以下に抑える

 

難しいと言われるクロス円でも利益を出せる人はいる

 

 

ドルストレートであってもクロス円であっても、利益を出せる人はいます。

 

利益を出せる人に共通しているのは、全体的なお金の流れをしっかり把握して、かつ急な値動きにも耐えられる資金管理をしているということだと思います。

 

通貨ペアは何が良いのかということも大事ですが、値動きは自分ではコントロールできないので、資金管理という自分がコントロールできることを第一に考えて取引することが利益を出すには大事なのではないかと思います。