初心者でも分かるFXの仕組み

レバレッジの計算方法は?おすすめのレバレッジ計算機も紹介します。

オオカミ君
オオカミ君
レバレッジをかけすぎると危険だよ!なんて言われるけど、実際どうやって管理すればいいんだ?

簡単にレバレッジを計算して上手にFXのリスクを管理したいんだけど方法ってあるのか?

こんにちはFX歴8年のShunです。

このページでは上記のような疑問にお答えしていきます。

高いレバレッジをかけてトレードができるのはFXの大きな魅力のひとつだと思うんですが、リスク管理を誤ると相場からの退場を余儀なくされることもありますよね?

 

本記事ではFXにおける2種類のレバレッジの違いを解説した上で、レバレッジを簡単に計算できる方法をご紹介します。ぜひ、お役立てください。

FXのレバレッジ計算で重要な基礎知識は最大レバレッジと実効レバレッジです。

 

FXのレバレッジには2種類あります。

  • 最大レバレッジ
  • 実行レバレッジ

 

FXを始めたばかりの頃は、両者の違いがわからずに、何をどう管理したら良いのかわからないという状態に陥りがちですし、それに最大レバレッジを計算しても仕方がないです。

 

レバレッジの計算する方法を紹介する前に「最大レバレッジ」と「実行レバレッジ」の違いを説明します。

 

なお、そもそもレバレッジとは何なの?と疑問がある方に向けて「レバレッジの原理を知ることでFXのリスクは限定できる!」というページでFXのレバレッジを詳しく解説しておきました。

最大レバレッジとは

最大レバレッジとは、口座資金に対して最大でどれだけ大きなポジションを建てられるか?を表します。

 

例えば、100万円入金してある口座の最大レバレッジが

  • 10倍であれば最大1000万円分の取引
  • 25倍であれば最大2500万円分の取引

を運用できることになります。

 

日本の法律ではFXのレバレッジは最大25倍に設定されています。多くのFX会社では口座の最大レバレッジは25倍に設定されていますが、FX会社によっては1倍や5倍、10倍といったように最大レバレッジを自分で設定できるところもあります。

 

 

ちなみにですが、海外のFX会社では888倍や1000倍といった凄まじい最大レバレッジが設定された口座を開設することもできます。100万円の口座で10億円ぐらいののお金を動かせちゃいますね。このあたりはXM888倍レバレッジ!知っておくべきポイント・威力・変更方法を解説でも紹介しています。

FXの実効レバレッジの計算方法

実効レバレッジは、保有しているポジションが口座資金に対して何倍か?を表します。

口座に一律で設定されている最大レバレッジはポジションの状態によって変わることはありません。それに対して、実効レバレッジは保有しているポジションの状態(運用額と評価損益)によって常に変化します。

 

実効レバレッジの計算式

実効レバレッジ=ポジション評価額÷有効証拠金

  • ポジション評価額=現在の交換レート×取引数量
  • 有効証拠金=口座資金±評価損益

実効レバレッジは上記の式で計算することができます。

実効レバレッジの計算を実際にやってみたよ

計算式だけ見てもピンと来ない方も多いと思いますので、実際に例を出していきます。

  • 口座資金:100万円
  • 1ドル100円のときに10万通貨の買いポジションを建てた
  • 現在のレートは1ドル99円

上記の条件であれば

ポジション評価額=99円/ドル×10万通貨=990万円(※評価損10万円)

有効証拠金=(口座資金100万円)-(評価損10万円)=90万円

実効レバレッジ=990万円÷90万円=11倍

ということになります。

 

実効レバレッジの計算例②【複数のポジション】

複数のポジションを建てるときの実効レバレッジ計算はについても見ていきましょう。

手順は以下の3ステップ。

  1. 保有する外貨を円に換算
  2. すべてのポジション評価額を合計
  3. 有効証拠金で割る

少々ややこしく感じるかもしれませんが、やってることは一緒です。

【口座資金】

  • 100万円

【新規買い】

  • 100円/ドルで5万通貨
  • 120円/ユーロで5万通貨
  • 140円/ポンドで5万通貨

【現在レート】

  • 101円/ドル
  • 119円/ユーロ
  • 141円/ポンド

↑の条件であれば

ポジション評価額

  • 101円/ドル×5万通貨=505万円(※評価益5万円)
  • 119円/ユーロ×5万通貨=595万円(※評価損5万円)
  • 141円/ポンド×5万通貨=705万円(※評価益5万円)
  • 計 1805万円

有効証拠金=(口座資金100万円)+(評価益5万)=105万円

実効レバレッジ=1805万円÷105万円=17.2倍

ということになりますね。

 

重要なのは実効レバレッジの計算と管理

最大レバレッジは、それを上回るポジションはどう頑張っても建てることができなませんし、そもそも口座を開設した時点で倍率が固定されています。つまり、最大レバレッジは特に管理する必要はないということ。

 

一方で実効レバレッジは高くなると強制ロスカットの可能性が上がるなる、すなわちトレードのリスクが高くなってしまいます。普段のトレードで意識的に管理すべきなのは実効レバレッジ。

 

複数ポジションを建てるときには実効レバレッジへの意識が薄れがちになりますので、ポジポジ病っぽい方は特に注意が必要です。

ポジポジ病とは「儲けたい」「稼ぎたい」という思いが先行しすぎて、やたらめったらポジションを建てまくってしまう恐ろしい習性です。

根拠に乏しいエントリーが増えますので、負けトレードを増やす要因となってしまします。FXを始めたばかりの方はポジポジ病に陥りがちですので、十分にご注意ください。

 

実効レバレッジの計算を効率化するツール

実効レバレッジの計算式はバッチリわかったかと思うのですが、毎回電卓をはじくのは面倒ですよね。ということで、ここからは実効レバレッジの計算を効率化する方法をご紹介していきます。

レバレッジ計算機を使う

実効レバレッジの計算が最も快適にできるのは「レバレッジ計算機」です。いくつかのFX会社が無料で提供しており、ブラウザ上で手軽に利用できます。

おすすめは「みんなのFX」の実効レバレッジシミュレーションです。シンプルで使いやすいので、FX初心者の方でも快適に実効レバレッジを管理できます。

みんなのFXのレバレッジ計算機にアクセスすると以下のような画面になります。

 

通貨ペア、レート、数量(Lot)※1Lot=1万通貨、売買、純資産額(=有効証拠金)の5つの項目を入力して、「計算」ボタンをクリックすると瞬時に実効レバレッジを計算してくれます。

  1. 通貨ペア:ドル円
  2. レート:100円/ドル
  3. 数量(Lot):10Lot(10万通貨)
  4. 売買:買
  5. 純資産額:100万円

という条件で「計算」ボタンをクリックして、ページを下にスクロールすると…

瞬時に実効レバレッジ10倍という計算してくれるというわけです。ね?便利でしょ?(^^)

エクセルシートを使う

レバレッジ計算機の欠点は複数のポジションを合算した実効レバレッジを計算できないこと。複数のポジションを保有しつつ、ゆったりとトレードする方にとっては機能的に少し物足りないかも知れません。

そんな方は複数ポジを保有したときの実効レバレッジを計算できるエクセルシートを作っておくのがおすすめです。

↑は実効レバレッジの計算例②の条件を入力したエクセルシートです。黄色で塗りつぶしたセル(通貨ペア、レート、数量、有効証拠金)のみ入力すれば実効レバレッジが自動で計算されるように計算式を設定しています。

上図のシートでは計算式を入力すべきセルは6つです。

  1. D2:=B2*C2
  2. D3:=B3*C3
  3. D4:=B4*C4
  4. D5:=B5*C5
  5. D6:=SUM(D2:D5)
  6. D8:=D6/D7

簡単に作れますので、よかったら試してみてくださいね。

ポジション保有中の実効レバレッジは各社の取引ツールから照会可能

ポジションを建てる前におおよその実効レバレッジを知りたい場合はツール等を使って計算する必要があるのですが、既にポジションを保有しているときであればFX会社の提供する取引ツールから実効レバレッジを確認することができます。「口座状況確認」的な項目をポチッと押せば、どこかに実効レバレッジが表示されていると思いますので、探してみてください。

実効レバレッジは10倍程度に抑えよう

安全な取引をするために、実効レバレッジは10倍程度に抑えるのがおすすめです。実効レバレッジが高くなると証拠金維持率が下がりますので、強制ロスカットも発生しやすくなります。つまり、トレードの危険性が高くなるということです。

実効レバレッジが11倍になったからといって、すぐにポジションを決済する必要はありませんが、15倍や20倍になってくると危険域となりますので、痛い目を見る前に一部でもいいのでポジションの決済を検討しましょう。

人は痛い目を見ないと学ばない

「実効レバレッジは10倍までにしといたがいいですよ!」

といっても人は基本的に自分が痛い目を見ないと学習しないと思います。危ないとわかっていても、実際に自分が危ない目に遭ったことがなければ、平気で危ないところに飛び込めちゃうんですよね。

 

トレード上級者の中にも資金ギリギリの勝負を繰り返して、強制ロスカットを食らった経験がある人も多くいるものです。

FXを始めたばかりの方は、万が一強制ロスカットを食らっても大丈夫なように以下の2点に気をつけておきましょう。

  1. 当面の使途が決まっていない余裕資金でトレードをすること
  2. 始めたばかりの頃から大きなポジションを建てないこと

FXはたいていの人が始めてからしばらくは、トータルで負けます。失っても痛くもかゆくもない程度の金額で始めて、上達とともに少しずつポジションを大きくしていくのがおすすめです。

 

FXでもビジネスでも同じことですが、その世界で生き残るために大事なのは継続すること。FXもすぐに勝てるようになろうと焦らず、細く長く続けるイメージを持っておいたほうが良いですよ。