FXメンタル

プロスぺクト理論をFX取引で克服するためには5つのステップを踏めばOKです

 

オオカミ君
オオカミ君
投資で負ける最大の理由はプロスペクト理論だって聞いたんだけど、まったく分からん。俺にも分かりやすく説明してくれ!

 

こんにちはFX歴8年のShunです。

今回は、プロスペクト理論というものを初めて聞いた人だったり内容を深く知りたい方に向けた記事になります。

 

僕は資金管理が重要だというのはFXを始めて少したって勉強したのですが、プロスペクト理論はFXを始めて半年以上たってから知りました。

 

プロスペクト理論を分かりやすく一言で言うと、【人は損することを避けたがる生き物だ】ということです。

 

かなり簡潔に表しましたが、プロスペクト理論のように○○理論とかと言われる考え方や研究などを聞いたり、勉強したりする目的は知識自慢をすることではなく、理論を自分の行動に落とし込めるくらいにかみ砕いて理解すること。

そして実際に行動に取り入れることで、今までよりも良い結果を得られるようになります。

 

今回のこのページは大きく2部構成になっていて前半ではプロスペクト理論を説明して後半ではプロスペクト理論から脱却する5つの行動について解説していていきます。

 

プロスペクト理論とは何か?

 

オオカミくん!まず最初に2つの質問に答えてもらっても良いかな?

オオカミ君
オオカミ君
うん、いいよ。

質問1「利益」を得る場合

コイントスをするとして、

  1. コインが表なら、100万円もらえる
  2. コインが裏なら、50万円失う
  3. ゲームに参加せず20万円もらう

この場合あなたはゲームに参加しますか?

 

オオカミ君
オオカミ君
100万円もらえたら嬉しいけど、50万円失うのはいやだから、20万円を確実にもらえる③を選ぶかな

 

質問2「損失」を受ける場合

あなたは今借金が50万円あるという状況でルーレットをするとして、

  1. 赤が出たら、100万円もらえる(出現率30%)
  2. B.黒が出たら、30万円失う(出現率70%)
  3. C.ゲームに参加せず、10万円もらう

あなたはゲームに参加しますか?

 

オオカミ君
オオカミ君
借金が50万円あるなら、どうにか返済したいし、ゲームに参加すると思う。

 

では、今答えてもらった質問を振り返ってそれぞれの期待値を見ていきます。

 

 

質問1の期待値
ゲームに参加する場合:100万円×50%+(-50万円×50%)=25万円
→期待値25万円

ゲームに参加しない場合:20万円×100%=20万円
→期待値20万円

 

期待値を見てみると、質問1の場合は、ゲームに参加するという事が期待値が高い選択だと言えます。

 

次に質問2の場合は、

質問2の期待値
ゲームに参加する場合:100×蔓延30%+(-30×70%)=9万円
→期待値9万円

ゲームに参加しない場合:10万円×100%=10万円
→期待値10万円

 

これも期待値を見てみると、ゲームに参加しない事が期待値が高い事が分かります。

 

この2つの質問からわかるのは、人は、直観で行動をすると不合理的な選択をしやすく利益を得る時は確実な行動、損失を受ける時にはギャンブル的な行動を選択しがちという事です。

 

 

 

 

プロスペクト理論とは

  • 人は、利益を得ることよりも、損失を回避することを優先する
  • 人は、利益に関してはすぐに確定させたい、損失に関しては先送りにする

という人間の心理的傾向のことです。

 

人が直観に従うと、損失回避を優先して不合理な行動をとりがちです。

 

【利益を早く確定させたい心理】
FXの場面においては、含み益を抱えている時にその利益を減らしたくないという気持ちから早めの利確をしてしまいます。

 

つまり、含み益をすでに手に入れた利益だと見なして、それが少しでも減るということを損失と考えるため、損失を避けるように利確をしてしまうのです。

 

【損失の先送り】
一方で、含み損を抱えている時は、損失を確定したくないという心理が働き、損失を先送りにすることで塩漬け状態に陥ってしまう。

このように損失を回避した結果、より大きな損失を被ることがあります。

 

FXで勝つために必要な考え方は「損小利大」ですよね?しかし、プロスペクト理論のままに取引をするということは、今見たように「損大利小」の取引になりやすくなってしまいます。

 

 

今回のテーマであるプロスペクト理論を理解することの重要性はまさにここにあります。

 

プロスペクト理論は、人は損失回避のための行動を優先するというものですが、損失回避によって起こるのは、

 

・損失の先送り(塩漬け)
・利確が早くなる
→「損大利小」の原因

 

オオカミ君
オオカミ君
プロスペクト理論を理解する必要性は、損失回避を優先することによって非合理な行動を取りやすくなり、損大利小の取引をしてしまうということか。

 

なぜプロスペクト理論を克服しないといけないのか?

FXとの関係性において考えると、プロスペクト理論によって、損失を自ら確定させること(=損切り)を避けてしまうと、結果的により大きな損失を被ることになるからです。

 

もちろん、損切りをしなかったおかげで、トレンドが反転したことで利益を得る可能性もあります。

 

この問いに答えるためには、まずプロスペクト理論とFXがどのように関係しているのか考える必要があります。

 

FXにおいてプロスペクト理論は人の選択にどのように影響を与えるか?

 

FXでの損失とは、投資した元本を失うことですね。

 

プロスペクト理論の通りにFXの取引をしてもっとも避けなければならないことは、小さな損失を受け入れることを避けた結果、この時よりも大きい損失を受け入れざるを得ない状況に自ら陥ってしまうことです。

 

FXの値動きにはトレンドというものがあり、例えば上昇トレンドが現れると、ドル円で言えば円安方向に値が動いていきます。

 

取引で利益を出すには、トレンドに合わせた取引をすることが大事です。

 

一方で、トレンドと逆の方向に予想して取引をしてしまった場合は損切りをすることが大きな損失を出さないようにするためには大事です。

 

これを聞いてお金を失うことを避けるのは当たり前だと思うかもしれないですが、本当に大切なのは、どのように損失を受け入れるのかということです。

 

FXに限らず投資の世界では、よく損切りが大切と言われますね。

 

つまり、損失を自ら受け入れましょう!と教えられるわけです。

 

でもこれだとプロスペクト理論とは逆の行動を取れているということになります。

 

ということは、もうプロスペクト理論を克服できたかというとそんなことはありません。

 

なぜ自ら損失を受け入れる必要があるのか?

 

それは、大きな損失を受けることを避けるため。

 

だから、大きな損失を避けるために小さな損失を自ら受け入れること=損切りが必要。

 

大きな損失を受ける事がなぜいけないのかというと、投資において元本を減らす事は、損失分を回収するためにより高い利率が必要になってしまうからです。

 

つまり、【高利率=ハイリスク】のような取引になってしまいます。

 

大きなリターンを得れるかもしれない反面で、より大きな損失を被るリスクが高くなります。

 

大きな損失を受けて、それを取り返そうとしてさらに大きな損失を出してしまうともう元本を回収する事がかなり困難になってしまいます。

 

つまり、FXにおいて損失回避を優先することで、損失を確定させることを先延ばしにして、より大きな損失を自ら受け入れる形になる危険性が増してしまいます。

 

オオカミ君
オオカミ君
損失回避を優先すると、結果的により大きな損失を被ることになるからプロスペクト理論を理解して、取引をしていく必要があるんだね。

じゃあ実際にプロスペクト理論を克服するためにはどうすればいいんだろうか?

 

プロスペクト理論を克服するための5つの実践的具体例

 

ここまでで、プロスペクト理論についての説明をしてきましたが、これからの文章はプロスペクト理論を克服するための具体的なステップについて解説していきます。

 

プロスペクト理論を克服するための5つの実践的具体例

  1. 自分の過去の取引を振り返る
  2. 取引基準、損切り方法について学ぶ
  3. 取引ルールを設定する
  4. 実践+記録を行う
  5. 検証と修正を繰り返

 

➀自分の過去の取引を振り返る

 

まずプロスぺクト理論を克服するには、自分の過去の取引や取引の傾向を振り返りましょう。

 

一番良くないのは、自分はプロスペクト理論に当てはまるような取引をしていないという思い込みなので、FX取引で負けている人はプロスペクト理論に自分は当てはまっているんだ!と脳内に言い聞かせても大丈夫です。

 

では、具体的に過去の取引を振り返るには、普段取引しているFXのアプリやサイトから自分の取引履歴を見ることです。

 

この時に注意してみてもらいたいのが、1回の取引毎の損失額と利益額です。

 

もし1回の利益額よりも損失額の方が大きいという取引が多い場合は「損大利小」の取引をする傾向があるということになります。

 

繰り返しになりますが、このようにまず過去の取引を客観的に振り返ってみましょう。

 

➁取引基準、損切り方法について学ぶ

 

次のステップでは、取引ルールを設定するために取引基準と損切りについて学ぶということです。

 

ちなみに取引の基準とは、何を根拠にエントリーとイグジットを行うのか、資金量に対してどのくらいのlot数を購入するのかなどの取引においてのルールのようなものです。

 

なぜ取引の基準を持つことと損切りが必要なのか考えてみましょう。

 

まず2つに共通しているのが、感情で取引をしないようにするためです。

 

先程も説明しましたが、人間の直観のみに従って取引をしてしまうと、損失回避を優先してしまい、不合理な取引をおこなってしまう可能性が高くなります。

 

これを防ぐためにも、取引の基準、損切り方法をしっかり学ぶ必要があります。

➂取引ルールを設定する

 

取引の基準と損切りについて学んだら、次は実際に自分の取引ルールを設定してみましょう。

 

最低限設定すべきルールは下記の3つです

 

  • 資金の何%を取引するか
  • 利確ライン
  • 損切りライン

なぜこれらを決めるのかというと、感情で売買することを防ぎ損失の許容額を設定できるからです。

 

 

利確ラインと損切りラインを決める時に大事なのは、適切なリスクリワードを設定するのですがリスクリワードとは、「1回の取引の利確と損切りのバランス」のことを指します。

 

「損小利大」に基づくなら、損失額よりも利益額の方が大きくなるように設定する必要があります。

 

利確と損切りの目安として考えるとすると、利確が資金の5%~10%損切りが資金の2%~3%くらいがちょうどいいかな?と僕は考えています。

 

でも、これはその人の資金量や目標の利益などによって変わってくるので、あくまでも目安として考えてもらえれば大丈夫です。

 

 

➃実践+記録を行う

 

次は、設定したルールを基に実際の取引を行っていきます。

 

それで取引をするだけでなく、毎回の取引ノートを付けましょう。

 

取引ノートを付けることで、自分の取引を振り返り、客観的に確認することができるので必ず行いましょう。

 

取引ルールを設定した時は、まだ取引していないのになんだか勝てるような気分になるかもしれまん。

 

しかし、実際は取引ルールを守ることが一番難しいと実感するはずです。

 

もし簡単に感情をコントロールできるようになるならもっとFXで勝てる人がいっぱいいるはずですね。

 

でも、実際には大半の人が負けてしまう理由はやはりここにあります。

 

ではどうすれば良いかというと、取引ノートを付ける時には、取引の結果だけを記録するのではなく、その時の感情の変化も一緒に記録しておくことです。

 

ただ取引の記録だけを付けるなら、取引履歴を確認するだけで良いですが、わざわざ取引ノートを付ける理由はここにあります。

 

➄検証と修正を繰り返す

 

正直このステップが一番大事です。

 

いくら立派な取引ルールを設定しても、実践できなければ意味がありません。

 

また、自分の感情を抑えて、取引ルールを徹底することは簡単ではありません。

 

取引ルールを設定して、それを実践して、FXで利益を出していくには、検証→修正という反復がとても大事です。

 

FXで利益を出すには、長期的視点に立って、半年とか1年とかの期間のトータルで勝ち越さないといけません。

 

最初の検証→修正の段階では利益を出せていなくても、長期的に利益を出すために必要なことだとしっかり理解して取引をしていってもらえればと思います。

 

いかに自分の取引と感情に向き合うかが重要

 

FXで勝つには、感情をコントロールすることが大事だと一度は聞いたことがあると思います。

 

聞いたことはあっても、実際にそれができないのは感情をコントロールすることが難しいからです。

 

頭ではわかってても、FXのように大きなお金が絡むと、反射的に感情に従った選択をしてしまうのはしょうがない事でもあります。

 

いきなり感情をコントロールすることは難しいですが、徐々にやっていくことは十分可能だと思います。

 

そのためには、過去の取引を振り返って、その時の感情の動きも一緒に思い出してみることが大事です。

 

取引している時は、取引に夢中でなかなか客観的に考えるのは難しいと思いますが、振り返りの時間を作ることで、自分の取引を客観的に見る機会を作ることができます。

 

自分の取引と感情と向き合い続けた人だけがFXで勝ち続けることができると思っています。

 

ぜひあなたも第一歩として、自分の取引と感情に向き合ってみてください。